今回は大阪の心臓部、梅田エリアをご紹介いたします。
皆様、大阪の人にとっては大阪駅=梅田駅であり、大阪駅周辺=梅田周辺である、という事をご存知でしょうか?
つまり、距離的に同じところにあり、場所として特に違いはないのですが、そのことを知らない人からすれば、違う駅名なので、場所も離れているだろうということになり、大阪駅からタクシーに乗った人が、「梅田駅までお願いします」と行き先を伝えたというエピソードもあります。
なぜこのようなことになっているか、そこには理由があります。
もともと明治7年に大阪駅が出来た時は、梅田という地域に出来た駅という事で、梅田駅とも呼ばれていました。
当時、大阪の人々は自分たちで鉄道を引こうとしており、大阪駅と呼ぶ計画がそもそもありました。しかし、政府が鉄道建設を主導するようになり、結果的に大阪駅ができることになりました。
大阪の民間の人々からすると、面白くなく、あえて大阪駅と呼ばずに梅田駅と呼んだのが、由来とされています。
お上に従わないと言われる大阪人の反骨心気質が出ている話ですね。
もともとこの梅田と言われる大阪駅周辺は、田んぼを埋め立てた地域ということで、「埋め田」と呼ばれていました。そこから、近くにある露天神社や綱敷天神社にゆかりのある梅の木から梅という言葉が使われて、梅田に変わっていったという経緯があります。
現在では、
・JR 大阪駅
・大阪メトロ御堂筋線 梅田駅
・大阪メトロ四つ橋線 西梅田駅
・大阪メトロ谷町線 東梅田駅
・阪急電鉄 大阪梅田駅
・阪神電気鉄道 大阪梅田駅
の6つの駅があり、
これらに加えて、2023年3月18日にうめきた2期エリアに新しい駅ができることになりました。
当初は北梅田駅、うめきた新駅などの候補名がありましたが、結局正式には「大阪駅うめきた地下口」となり、JR大阪駅の一部という扱いになりました。
阪急と阪神の場合は、元々「梅田駅」と呼ばれていましたが、2019年に「大阪梅田駅」に名称変更されています。
これには時代の変化が関係しています。
増えるインバウンド客へ、国際的に認知されている大阪という名称を入れて、分かりやすく大阪の中心部であることを伝えることが目的となっています。
同じ理由で、京都の河原町駅も京都河原町駅に変更されています。
大阪に住んでいる我々からすると、まだまだ慣れませんが。
またこの梅田エリアで、度々話題になるのが、梅田ダンジョンといわれる地下街です。
まるで迷路のように入り組んでいることから、このように言われています。
地下街の始まりは、1933年にさかのぼり、大阪メトロの梅田駅から広がっていきました。
通路だけでは面白くないと、商売人たちが通路にお店を作り出したのが、どんどん広がっていき、地下街が形成されていきました。
うちのビルにも道を通して、こっちもあっちも、という具合に細い道や斜めの道が拡大されていった点は、いかにも大阪っぽいなと感じます。
北はJR大阪駅から、南はJR北新地駅まで、7つの駅にまたがり、「ホワイティうめだ」「ディアモール大阪」「ドーチカ」の3つの地下街の総面積は8万平方メートル、南北1.3キロメートルの巨大空間。
斜めに曲がる分岐が多い、見通しが悪い、アップダウンがある、等々人々を迷わせる罠が待ち受けています。
この梅田ダンジョン、皆様もぜひ体感してみてください。
攻略できればあなたも立派な大阪通です。
知らんけど。
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