古い町並みと新しい暮らしがええ感じに混ざり合う街、谷町。大阪のど真ん中にありながら、どこか懐かしくて、どこか洒落てる。今回は、そんな谷町エリアの歴史、今、そしてこれからの姿を、地元民の目線でディープな情報も織り交ぜながら大阪弁でたっぷりレポートしてみました。
谷町ってどんなとこ?
まず「谷町(たにまち)」いうのは、大阪市中央区の東側に広がるエリアのことです。正式には「谷町筋」いう大通りを中心に、谷町一丁目から九丁目まであるんやけど、地元の人はだいたい「谷町六丁目(通称:谷六)」とか「谷四」とか、丁目で呼び合うんが普通です。
Osaka Metro谷町線と中央線が交差する「谷町四丁目」駅周辺には、大阪府庁や大阪城公園もあって、ビジネス街としても知られてるんやけど、ちょっと南に下がると、古い町家が残る情緒ある街並みと、新しいカフェや雑貨屋が点在する、おしゃれで落ち着いたエリアにガラッと様変わりします。
〜歴史と文化の街〜
谷町いうのは、実は江戸時代から続く由緒正しい町で、昔はこの辺り、お寺や神社がぎょうさんあったんです。それこそ「お寺の谷」と呼ばれるほど。今も「法性寺」「妙徳寺」「大福寺」みたいなお寺が谷六〜谷九界隈にぎょうさん残ってるんやけど、その数、ざっと百以上あった言われとる。
特に有名なんは「一心寺(いっしんじ)」さん。お骨佛(おこつぼとけ)いう、亡くなった人の遺骨で仏像を作るちゅう全国でも珍しい風習があって、今も毎年ようけの人がお参りに来る名所です。
それと谷町は、江戸〜明治にかけて、商人や職人の町としても栄えてました。染物屋、提灯屋、和菓子屋、薬屋…いろんな商いの店が軒を連ねて、浪速の商人文化を支えとった街でもあるんです。
〜古さと新しさが共存する街〜
今の谷町エリアいうたら、ほんま独特の雰囲気です。古い町家をリノベーションしたカフェや、昭和レトロな喫茶店、若いクリエイターが集まる雑貨屋なんかが並ぶ、オシャレな街として若い子にも人気です。
例えば「空堀商店街(からほりしょうてんがい)」なんかは、古いアーケードの中に、八百屋さんや豆腐屋さんみたいな昔ながらのお店と、若い兄ちゃん姉ちゃんが営む雑貨屋やカフェが共存しとる、不思議な空間です。インスタ映えする路地裏スポットもようけあるし、週末は観光客もようけ来ています。
あと、谷六には有名なパン屋「Boulangerie gout(ブーランジェリー グウ)」や、ハンバーグで有名な「洋食の店 もなみ」みたいな地元の人しか知らん名店もぎょうさんあるし、グルメ好きにはたまらんエリアや思います。
谷町筋の東側には「上町台地」ちゅう大阪でも珍しい高台があって、ここから見る夜景も絶品やで。大阪城の天守閣もすぐ近くて、歴史好きも満足できる街です。
〜変わりゆく景色と守りたいもん〜
ほんで、気になるのはこの谷町エリアのこれからの話。実は最近、マンション建設ラッシュで、谷六・谷四界隈には次々と新しいタワマンが建っとるんや。住民の層も、昔から住んどる年配の人らと、若い共働き世帯、子育て世代、単身女性なんかが増えて、どんどん多様化しとる感じです。
「大阪城東側地区まちづくり方針(2024年改訂版)」いう行政の計画でも、この谷町界隈は「歴史・文化・緑の共生する生活環境型都市」を目指すっちゅう方向性が打ち出されとってな。古い町並みと、新しい暮らしがうまいこと融合する街を目指しとるらしいわ。
空堀商店街周辺も、空き家を活用したリノベーションプロジェクトが増えとって、アートギャラリーやカフェスペースに生まれ変わる例もちらほら。観光地化しすぎず、地元の人が普段使いできる場所として、街の魅力を活かした開発が進んでいます。
ただ、再開発で町家が減ってしまう心配もあるので、住民やNPOが協力して「空堀町家保存会」みたいな活動も続いてします。これがまたええ取り組みで、古民家カフェのイベントや町歩きツアーもやってますので、興味ある人はぜひ参加してみてな。
谷町で暮らす魅力ってなんやろ?
最後にこの谷町エリアの魅力をまとめてみます。
まずは、なんといっても「街のサイズ感」がちょうどええ。梅田や難波みたいにゴチャゴチャしてへんし、静かすぎて不便ちゅうこともない。スーパーもコンビニも、洒落たカフェも、ちょっと歩けば緑豊かな公園もあって、子育て世代にも単身世代にも住みやすい街やと思います。
それと、昔ながらの大阪らしい人情味も残ってるんがええとこです。知らん間に八百屋のオッチャンと世間話してたり、町内の祭りで顔見知りができたり。これがまた谷町の醍醐味やと思います。
あと、何気に大阪のど真ん中やのに、上町台地の高台のおかげで水害に強いちゅう地理的メリットもあんねん。地震のときも液状化の心配が少ないちゅうのも、最近やと評価されとるポイントやな。
まとめ
谷町エリアは、古いもんと新しいもんがええバランスで共存してる、ほんま魅力的な街やいうことがわかってもろたんちゃうかな。
これから再開発も進んで、街の姿は少しずつ変わっていく思うけど、変わってほしくないええとこもぎょうさんある。これからもこの街に住むもんとして、ようけの人に谷町の良さを知ってもらえたらと思います。